オーディオ顛末記(9)──発注!

11月半ば、決算セールのDMが届いたのを機にアートクルーへ。
基本方針として、アンプをメンテに出してる間にFB1を手配し、CDプレヤーは「同じ価格帯でお勧め品が複数ある」ので実際にシステムを組んで聴き比べて決めることにした。スペース的には大型ブックシェルフでも置けそうだけど(FB1はトールボーイ)、私好みの音を出そうとすると変に高くなってしまうとのこと。
それから少し前に中古のレコードプレヤーを入手したので、それ用にカートリッジを購入。

12月初旬、車にアンプを積んでアートクルーへ。このAU-D907F Extra、17.7kgと無茶苦茶に重いわけではないがトランス側だけが重くて扱いにくい。ともかく外階段を店まで運び上げる。両手が塞がってるのに気付いてドアを開けてくれたスタッフの山崎さんや松岡さんが異様なモノを見たような表情になったのはきっと気のせいだな。

改めてスピーカ、CDプレヤー(機種は仮)、ケーブルetc.の見積を出してもらったが、卸元にスピーカの在庫を確認したところで問題発生!
前回の見積時に参照した資料(2000年版)と定価が違う!? 別売だったスピーカスタンドが同梱になってそのぶん価格が上がっていた!!
松岡さん「うっわー…これは申し訳ない…金額こうなっちゃうけど…どうしましょう」
スタンドが同梱になったということは実際にスタンドが要るケースが多いのだろう。構造を考えても直置きだと床の影響をモロに受けることは想像に難くない。だいたい、少しくらい値段が違うからこっちにしようって品物じゃない。ネットで新価格を目にしたはずなのに気付かなかったのが良い証拠。
「ま、仕方ないですね。これで行きましょ」
前回の見積より金額が上がったのはオットには内緒にしておこう。(と言ったら松岡さんが死んだ。こういう店では普通に聞かれる声だと思うんだけど?)
ウォルナット色は在庫が1組でこれが売れたら次は船便待ちというのをその場で押さえてもらう。

ところで店に居合わせた2人組のお客さん、これからウチの隣町まで地下鉄と高速バスを乗り継いで帰ると話してるのが耳に入る。タイミングが悪いとかなり時間をロスするし、私は車だから良かったらご一緒にと声をかけ、お喋りしながらの帰路。
片方の、夏頃からアートクルーに出入りしてるというMさんの言葉。
「あの店で女の人って初めて見た」

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